天孫降臨の山 高千穂峰へ

ツブヤキ#215

震災直後ではありましたが・・・

先日、高千穂峰に登りました。

高千穂峰は、宮崎からえびのに向かう途中で目にする、山容の美しい山。

天孫降臨の山とも云われ、昔はこの山の麓に霧島神宮があったそうで、現在はその霧島神宮の宮址が残っています。

山頂に向かう登山道は何本かあるようですが、今回は宮崎に一番近い「天孫降臨登山口」から。何といってもその名前に惹かれます。

国道223号線をえびの方面に向かい、高原町で県道406号に入ります。皇子原公園を過ぎるあたりから道は急カーブの続く細い山道になり、終点に駐車場があります。10〜15台くらい止められるでしょうか。

登山口は分かりやすく、川を渡ると(当日は流れはありませんでしたが)斜面を登り始めます。

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椿の花があちこちに落ちていました

しばらくはやや暗い山道ですが、すぐに落葉樹の多い明るい山道に変わります。

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この山を登って気づいたのは、ユズリハが多いこと。

山の中のあちこちでひょろんとした若木が若葉を出していました。

これ、かわいいですね!

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山頂に近づくにつれて、樹々の間から周りの景色がちらほらと見えるようになります。明るくて気持ちのよい山道。

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登山道の脇のあちこちに、かわいらしいスミレの花が咲いてました。

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茎に刺のある、白い可憐な花。調べてみたらナガバモミジイチゴという花でした。

茎に刺があって、歩いているとうっかりひっかかりそう。

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枯れ木と青空に映える、黄色い花。ヒュウガミズキかな?と思ったら、トサミズキでした。

山頂の方を望んで。

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樹々の高さも低くなり、周りの景色がよく見えてきました。

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尾根にたどり着くと、分岐に出ます。向こう側に見えるのが、二子石と呼ばれる山。

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さて、頂上まであとひと登り。途中に鳥居がありました。

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山頂を望みながら淡々と登りますが、そんなに時間はかかりません。

そしてようやく山頂に到着!頂上には天逆鉾が供えてありました。

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日本神話では、天照大神の孫であるニニギノミコトが、天照大神の命を受けて葦原の中つ国を治めるために高天原から日向国の高千穂峰へあまくだったのだそうですね。そしてニニギノミコトが降臨したときに峰に突き立てたとされるのが、天逆鉾。

頂上は曇っていましたが、眺めは最高です。

手前に新燃岳、後方に韓国岳が見えました。

本来は韓国岳の方へ縦走できるのだそうですが、新燃岳が火山活動中なので立入禁止です。

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桜島と錦江湾が見えました。

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実は、ここから引き返して下山する予定だったのです、当初は。

ところが、途中でお会いした、やはり頂上を目指して登っていた男性と休憩中にお話したときに、その方は反対側の高千穂河原に下って東側の山裾を回って戻るとおっしゃっていたのですが、私もその方と一緒に反対側に下りることにしました。

ということで、その先の高千穂河原方面へ。

下る途中に、御鉢と呼ばれる火口があります。

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下山する高千穂河原方面を見ると、荒々しい山肌が延々と続いています。

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ふと右側を見ると、赤い断層が露出しているのが見えました。地球の裂け目、という感じで、ダイナミックです。

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もう少し下って後を振り返ると、御鉢の上側の断層と、その向こうに高千穂峰の山頂が。

山も動いているんですね。

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ツツジの一種であるミヤマキリシマの見頃は5〜6月なのだそうですが、もう咲き始めているものがありました。

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シーズンになると、山肌は一面のミヤマキリシマでとてもきれいなのだそうです。見てみたいなあ。

高千穂河原に下山すると、鹿の親子に遭遇しました。

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天孫降臨登山口側は樹木や花など自然豊かでしたが、高千穂河原登山口側は荒れ地で、麓に下りるまで植生は乏しいのは、やはり西側に位置する霧島の火山の影響で植物が育ちにくいからでしょうか。

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高千穂峰の北側山麓の道を通り、出発地点の駐車場へと戻ります。

歩くとともに変化する植生が面白い。

高千穂河原からの歩き始めは、新燃岳の噴火の影響で枯死した巨木が多く残る、樹木もまばらな樹林地の脇に、ミヤマキリシマが一面に生えています。花の季節はきっとすばらしいだろうなあと思わせる景観です。

しばらく歩くとだんだんと高木が増え、明るかった樹林地が次第に緑豊かな森になってゆきます。

歩きやすくて気持ちのよいルートでした。

最後は林道にぶつかりますが、その林道を辿らずに森を抜けて駐車場に出るルートを歩きました。しかし、このルートは鹿除けのネットを開け閉めしなくてはならず、道筋もあまり明確ではないので、初めて単独で歩いたら迷うかも。

始めて一人で歩く場合はそのまま林道を下ったほうがいいかもしれません。

今回のルート

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