カンガ・コレクション
織本知英子 連合出版
埼玉県立近代美術館の「彫刻家 エル・アナツイのアフリカ」展を見た後に見つけました。
カンガとは、何か。
本から引用しますと、「タンザニアやケニアを中心に東アフリカで愛用されているプリント布。」とあります。基本的には女性の衣服として全身に巻いたり腰にだけ巻いたりするようですが、用途転じて子どものおんぶ紐や間仕切り、カーテン、壁掛けなどにも使うそうです。
で、このカンガのデザイン、枠があって、中に模様があって、なにか慣用句のような一文が書いてあるというのが基本パターンのようです。
この本では著者が選りすぐったいろいろなカンガを紹介しているのですが、これがそれぞれ個性があって面白い。
一文も、「世の中は、お互い尊重しあえばみんなうまくいく。」なんて、心にぐっとくるような文もあります。
カンガの最近の歴史なんかも書いてあるので、実際に東アフリカに旅行に行く際には事前に読んでおくと結構楽しめるかもしれません。
もちろん、うちでゆっくりながめていろいろな想像を巡らせるのも楽しいと思います。
様々に使えるこの布を、たかが布と侮る事なかれ。
2011-8-23
カテゴリー:画集・作品集