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#47

山で失敗しない10の鉄則

岩崎 元郎 文藝春秋 (2011)

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 山登りの入門書ですね、これは。
 学生時代にチャリダーとしてテントと生活用品一式をチャリに積んで日本中をチャリで巡りつつ、ついでに旅の延長として自己流で山登りに手をだしてしまった登山歴20年の私としては、こんな本でも「ほほー、知らなかった」といまさらながら感心するところがあるのです。いけませんね。

 山というのはどんなに低くても気を抜いたら本当に危険なところで、奥多摩の日帰り登山でも簡単に滑落して遭難する可能性が十分にあるくらいですから、10の鉄則はそんな山で危険を避け楽しい山登りをするのに最低限知っておいた方が良いものばかりです。

 しかし、この本の良いところは、予めそんな山登りの鉄則で、あれやこれやと山登りの極意を説きつつ、同時に山での様々な楽しみを随所に折り込みながら紹介していることです。

 ちょっとした山についてのまめ知識やプランの立て方、季節ごとのおすすめ、山小屋や食事の楽しみなど、私はうんうんそうそうと思いながら読みましたが、初心者にとってはこんな楽しみ方があるのかと思って読むことができるのではないかと思います。

 そして私の場合、一番これはいいと思ったのは、巻末の「お気に入り百山」です。深田久弥センセーの日本百名山もメジャー過ぎて気持ち的に満腹感があるし、かといって日帰り低山もいろいろあるが今ひとつ決め手に欠けて迷ってしまう。
 そんな自分には、各山についての説明が3行程度ですが「この山のこんなところが好き」という著者の説明が明快で、かつあまり聞いたこともない山も多いこのコーナーが壷にはまりました。

2011-10-4

カテゴリー:旅と山歩き
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