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#89

野草の力をいただいて 若杉ばあちゃん食養のおしえ

若杉 友子 五月書房 (2011)

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 新年明けましておめでとうございます。 本年もよろしくお願いします。

 さて、年明け最初の本ですが、野草の料理についての本。若杉さんは八十過ぎのおばあちゃん、かつてヨメさんと一緒に若杉さんの講演に行ったことがありますが、まあ元気で活発な方です。

 若杉さんは綾部というところで「食べること=作ること=生きることを実践」しており、野菜をつくり、野草を採り、それを体に合わせた調理法で料理し、冷蔵庫も無い、先人の暮らしの工夫を実践しています。

 野草の料理についての話を期待して読み始めたのですが、それだけでなく、食材の陰陽について、綾部での生活について、病気について、野菜について、などなど、若杉さんらしい語り口で話が進んでいきます。
 若杉さん曰く、「おばあちゃんの暮らしが見たい」と言って綾部にやって来る人が増えて不意の来客にいちいち相手が出来ないので「おばあちゃんの家に行った気になる」本にしたとのこと。なるほど。

 ここのところ遺伝子組み換え作物が日本にどんどん入り込みそうな様子で、日本の作物も遺伝子汚染が広がるのではないかと思われ、個人的にはやはり今後は野草を食する方法を知っておいたほうがいいのでは?と思ってます。

 いくつか野草料理の本を読んでみましたが、この本は「食養」という考え方を元に料理を紹介している点が他の本とは異なるところだと思います。
 若杉さんの野草料理について詳しくは別の本があるようですからそちらをご覧いただくとして、野草を料理することの背景にある考え方も含めて知りたい方にはちょうど良い入門書ではないかと思います。
 写真で紹介された数々の料理、本当においしそう。

2012-1-2

カテゴリー:食と農医療と健康
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