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#188

【読書】この国の不都合な真実 日本はなぜここまで劣化したのか?

菅沼 光弘 徳間書店

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 公安調査庁にいらっしゃった菅沼さんによる、日本がアメリカに搾取され続けてきた歴史。
 日本人は皆読んでおいたほうがいいでしょう。

 アメリカという国(というよりは政府ですが)は日本に対して、いかにアメリカの利益になるかだけを考えて利用し続けようとしたかが延々と綴られています。

 戦後、日本から軍事力・経済力とも骨抜きにし、弱体化させるための対日政策を実行してきましたが、ソ連が徐々に台頭するにつれ、日本に対ソの防波堤としての役割を与え、弱体化する日本を支えるのはお金がかかるので日本が自力で経済力をつけるよう方向転換し、日本が経済力をつけると、いかにそこから金を吸い取るかという方策に腐心します。

 外交にしても防衛にしても経済にしても、常にアメリカは日本に口出しし、アメリカのお許しが無ければ行動できない国となりました。
 それでも戦後すぐから70年代くらいまではアメリカにもの申す政治家・官僚たちがまだいたようですが、近年は無条件にアメリカの意向に従うようになってしまいました。

 そしてアメリカは日本に対して恫喝し続け、それに反抗する意思を持つ首相は自らの立場を辞任し、自らの地位を守りたい首相はアメリカに寄り添い、国民を欺くような政策をマスコミ・マスメディアを駆使していかにもそれが必要であり、国民のためであるかのごとく洗脳してゆきます。

 これを読む限り、日本人は日本政府を通してアメリカにだまされ続けきたわけですが、未だに日本人は自ら考えることもせず政府やマスメディアの煽動を信じきってしまっているわけです。
 アメリカが日本を守っているのではなく、日本がアメリカを守っているといっていいでしょう。

 日本の復活、それは政府に頼ること無く、マスメディアを信じること無く、自分たちの頭で考え、これらの「不都合」に一人一人が異を唱えるしかないのかもしれません。

2012-11-19
カテゴリー:政治と行政世界の社会事情と外交日本の社会問題
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