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#257

地球が教える奇跡の技術 大自然のすごさを活かす「ネイチャー・テクノロジー」の世界

石田秀輝+新しい暮らしとテクノロジーを考える委員会 祥伝社

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 地球環境についての教科書のような本。

 自然に学んで出来上がった技術は、やはり自然に負荷をなるべく掛けない、単純で分かりやすい技術。

 そんな様々な技術の紹介に限定した本かと思ってましたが、その他もっと多岐に渡る幅広い内容について紹介しています。

 今現在世界中でなされている環境配慮の活動がどれだけ効果があるのか、現在活用している地球資源がどんどん少なくなっていく時代に備えてどのようなことができるのか、仮に何もしないとどうなるのか、など、地球環境に対する素朴な疑問を、100問のQ&A形式で、分かりやすく教えてくれます。

 この本、福島第一原発事故の1年前に出た本ですが、「原子力が次世代エネルギーの代表になるのでしょうか」などという設問もあり、その答えとして「次世代の主力エネルギーになることは難しいでしょう」と述べられています。勝手な解釈ですがどこか予言めいたものも感じます。

 その昔、人間は厳しい自然の中で、自然から様々なものを学んで応用・活用し、その智恵を活かして暮らしてきたはず。と同時に自然に対する畏敬の念を感じていました。
 それがいつしか自然への畏敬の念はどこへやら、人間は自らで何でもできると思い込み、科学技術の進歩は人類を幸福にすると信じ、様々なことを学んだはずの自然界からは離れてしまいました。

 この地球は人類だけでなくそこに住む生物皆のもの、そしてこれから何千年何万年も存続する子孫たちのためのもの。そういう考えが必要ですね。

2013-6-27

カテゴリー:科学技術地球の環境と資源

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