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#289

子どもが育つ魔法の言葉

ドロシー・ロー・ノルト レイチャル・ハリス 石井 千春 PHP研究所 (2003)

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 この本のベースになっているのは、冒頭の「子は親の鏡」という、一つの詩です。

 「けなされて育つと、子どもは、人をけなすようになる
  とげとげした家庭で育つと、子どもは、乱暴になる
  ・・・
  守ってあげれば、子どもは、強い子に育つ
  和気あいあいとした家庭で育てば、
  子どもは、この世の中はいいところだと思えるようになる」

  (全編をこちらに掲載させていただきました)

 この詩は、本当にすばらしいと思いました。
 簡潔で、的確で、覚えやすい。

 この本では、その詩の一行一行について、たとえ話を用いて詳しく解説しています。
 「子は親の鏡」という言葉は誰でもどこかで聞いたことがあると思いますが、それがどういうことか、具体的に教えてくれるので、子育てをしている人はすんなりと受け入れられることでしょう。

 また、自分が親としての立場の場合だけでなく、自分が子どもの頃どのように思ったかを考えてみると、なるほどそういうことだったのか、と思う部分も多いと思いました。
 この本を読みながら子どもの頃の自分を思い返すことで、そこから今の子育てへとフィードバックさせることで、より一層理解が深まるのではないかと思います。

 私は、この本を一通り読んだ後は、これからの子育てが楽しみに感じられてきました。
 何というか、全体的に、読み手である私たち親を励ましてくれるかのような、そんな空気が感じられました。
 思うに、著者のノルトさんが、読み手である私たち親たちに対して、我が子に接するような気持で書いてくれたのではないか、そんな気がします。

 この冒頭の詩はぜひ全部覚えたいですね。何回も読み返したい本です。


 ちなみに、これは夫婦関係にも言えることかなと思いました。


2013-10-31

カテゴリー:暮らしと子育て
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