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#291

田んぼは野鳥の楽園だ

大田 眞也 弦書房 (2012)

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 田んぼというのは、人が食べるお米を生産する、人工的に作られた場所ですが、この田んぼがこれほどまでに多様な生物が棲息しているとは思いもよりませんでした。

 大田さん、この本で、田んぼに棲息する生物を丹念に調査し、確認できた生物を紹介し、一つ一つ解説してくれます。
 フィールドは有明海・八代海の沿岸で、そこに暮らす生きものは、鳥から魚、カエル、さらには貝、カニ、トンボに到るまで、幅広いものですが、その解説は分かりやすく、生物に詳しくない人でも理解できるように親しみやすい説明をしてくれます。

 田んぼというのは色々な生物が共存できる豊かな自然環境の一つとしてとても重要なもので、これを守り続けていくことはとても意義のあることがよく分かります。

 ちょっと惜しいのは、本の冒頭で様々な鳥の写真が豊富に紹介されているものの、その後の各生きものの解説それぞれについて、それらに対応するカラー写真が欲しかったことですね。

 また、フィールドとなっている田んぼに農薬がどの程度使用されているのかがちょっと気になりましたが、田んぼに暮らす様々な生き物の姿は、とても楽しめました。

2013-11-3

カテゴリー:自然環境と災害自然科学

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