#337
猫と道草、アートの旅 イノモト流ニッポン美術館紀行
猪本 典子 小学館 (2012)
日本中の美術館を巡って歩いたという猪本さん。
「日本には国公立の美術館が200館以上、私立を含めれば相当数」あるのだそうですが、その中の37の美術館を取り上げ、名作の「まね」(模写)とともに、美術館の様子を写真と文で紹介しています。
数ある日本の美術館からどういう基準で選んだのかは分かりかねますが、皆個性的な美術館ですね。どれも行ってみたくなりますね。
散歩して立ち寄ったかのような肩から力の抜けた感じの紹介、そして帰りに美味しいものを食べて帰ったという「小さな旅」風しめくくり。
猪本さんの名作「まね」も、あえて「ヘタウマ」な模写風で、イラストのかわいいネコちゃんが絡んだりと、旅先でのスケッチのようないい雰囲気が出ています。
この本が出版されている時点では大分と宮崎だけ行ってなかったそうですが、ぜひ宮崎も来て欲しかったな〜。
2014-9-20
カテゴリー:芸術論/評論・エッセイ・ルポ