#72
後ろ向きな飛行機
小さな子どもが飛行機に乗ると、ちょっとしたおもちゃがもらえるんですね。
で、ムスメがもらってきたおもちゃ。大人の手のひら大の、JALの飛行機の模型でした。
胴体に翼をはめてシールを貼るだけ、といった簡単な物ですが、シールはほとんどムスメが自力で貼ったらしく、よく貼れてます。
そして翼なんですが、尾翼はちゃんとはまってますが、主翼がどうもオカシイ。
「飛行機はエンジンがハネの下にくるんだよ。ハネもこうやって(と言いながら手を後ろの方に広げてみせて)ついてるんだよ。」と一応教えて一回はその通りに作りましたが、やっぱり写真のような形がいいようで。
ところでこの飛行機、よく見てみましょう。
翼が下を向いて、大地にへばりついているようで、何だかやる気が無さそうに見えますね。前に反った翼に加えて後ろ向きエンジンも逆向きでこれでは後ろ向きに進んでしまいます(ムスメが「この飛行機、後ろに飛ぶんじゃない」と言っているところをみると確信犯のようです)。「オレ、もう飛ぶのめんどくさいから、もういいよ」って言っているようですね。強い敵にビビってしっぽ巻いて後ずさりしている負け犬のようにも見えます。
しかも、良く貼れていると思っていたシール、よく見るとコックピットの窓は上下が逆ですね。眉尻が下がっているように見えて、どことなく悲しそうな顔をしてます。
こんな「後ろ向き」な飛行機の姿、初めて見ましたよ。でもなぜだかこんな姿に親近感を持っているのが不思議です。
2012-12-23
カテゴリー:こどもとともに/芸術のあたり