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ツブヤキ #178

一人の女の子に会いに

2015-7-20

 一人の女の子に、会いに行きました。

 里親登録してから、「ふれあい家庭」という、夏や冬の長い休みの期間に児童養護施設の子どもを数日間預かる制度に申込みをしていましたが、先日児童相談所からお声がかかりました。

 事前に一度会ってほしいとのことで、児童養護施設の職員さんとともに、私の家から家族3人で、車で約1時間ほどのところにある児童養護施設に行きました。

 園長先生の部屋に通され、園長先生や保育士さんから女の子について説明がありました。
 女の子はYちゃんといって、うちの娘より2歳下です。
 特に難しいところはなく、時間がたてば慣れるが、たまにひどく反抗したり、食べ物に好き嫌いが多いとのこと。
 (なんだ、うちの娘と同じじゃないか!)

 園長先生が、ちょっと呼んできて、と言い、Yちゃんは保育士さんに連れてこられましたが・・・部屋の入口でモジモジしてなかなか中に入らず、入ったら保育士さんにべったり「抱っこ!」。
 こちらを向こうともしませんが、少し興味があるのか、ときどき「チラッ」とこちらを覗き見します。
 まあ、大人が何人もズラッといますからびっくりしますよね、うちの娘でさえいつになく緊張してましたから。

 いっしょに遊びに行って少し慣れたほうがいい、ということで、Yちゃんと保育士さん、妻とうちの娘は、いっしょに外に遊びに行きました。

 4人が外に出てから、園長先生がお話ししてくださいました。
 Yちゃんは家庭で育ったことがなく、家庭というものを経験させてあげたい、ということ。
 「ふれあい家庭」で園外の家庭で過ごす子どもは園全体の子どもの3分の1くらいであること。
 受け入れ家庭があちこちと変わったり、子どもがある程度大きくなってからの受け入れは、子どもがあまり乗り気にならないこと。 
 などなど・・・

 お泊まりの日当日になって、いやだと泣き出し行こうとしない子や、はじめて車に乗せられて恐怖で泣き出す子などもたまにいるので、お泊まりの前に1〜2回くらい会いに来て、車にも少し乗せてあげたほうがいいですよ、と言われました。

 お話が終わって、外に出て娘とYちゃんの様子を見に行きました。
 だいぶ打ち解けてきたようで、二人ともホッピングでぴょんぴょんしながら遊んでましたが、まだお互いに様子見状態であまり絡まず、Yちゃんは保育士さん、娘は妻と向き合ってます。
 でも、娘が何かやるとYちゃんもマネをしようとするので、関心はあるみたいですね。

 1時間ほど過ごして、さようならするときも、Yちゃんは保育士さんに甘えてべったりつかまってました。

 お父さんにもお母さんにも甘えることができず、保育士さんにべったり甘えるYちゃん。
 なんだかこちらも涙が出てきそうです。

 Yちゃんは、私たち家族に馴染んでくれるかな?

 今後のことは分かりませんが、私たち家族との関わりが、少しでもこの小さな子どもの心の成長の糧となってくれれば、と思い園を後にしました。

カテゴリー:こどもとともに

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