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こんな沖縄に誰がした 普天間移設問題―最善・最短の解決策

大田昌秀 同時代社

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 江戸時代から今日まで、沖縄は日本の一部でありながら、本土とは異なる位置づけで扱ってきました。それはまさに差別の歴史。
 戦後、天皇が米軍の沖縄駐留を希望したとも言われています。また、安保条約のために米軍が日本に駐留している訳ですが、それは沖縄でなくてはいけない訳ではないらしいのです。つまり、日本政府の意思によって沖縄がその犠牲を強いられたともいえます。

 しかも沖縄の基地返還の声が大きくなるにつれ、自国領と比べて制約があることもあって沖縄米海兵隊はグアムへの撤退を決めていましたが、日本政府が沖縄県の県予算よりも多い金額の思いやり予算で引き止めているようです。

 最近の話題としては辺野古への移転問題があります。普天間を返還し、しかも沖縄に駐留を続けるとなると、辺野古になってしまうようですが、ここは日本で最北端のジュゴンの生息地、ここへの基地移転となると生態系への悪影響も懸念されます。しかし、政府にとって生態系などどうでもよいようですね。

 アメリカによると、軍事戦略上駐留が沖縄でなければならない理由は無いらしいのですが、日本政府が沖縄にこだわる理由は、おそらく、中国に一番近い沖縄に米軍が駐留しているというイメージを持続させたいといったところでしょう。いつまでたっても自立できない国、何かがおかしい。

 しかし、フィリピンの火山噴火の際に近道となる基地内を付近住民に通行させなかったことに見られるように、アメリカは日本を守ることはないかもしれないという見方もあります。私はこれはありうると思う。ダブルスタンダードがまかり通る国なので、別の政治的理由で日本を守ることを拒否する可能性はあります。






2011-7-3

カテゴリー:政治と行政日本の社会問題

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