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巣箱づくりから自然保護へ

飯田知彦 創森社

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 この人は本当に鳥が好きなんだなあと思いました。

 巣箱づくりのガイドブックなのですが、たかが巣箱、という考えを吹き払うような、細かい配慮をしたディテール。底に排水穴を開ける、釘はステンレスを使う、巣穴が上向きになるように取付ける、すぐ周りに止まり木になるものが無いようにする・・・などなど。これ、みんな、鳥の生態を考慮した工夫なんですね。
 そこで思い出しました。子どもの頃、家の雨戸の戸袋に鳥が巣を作ってしまったんです。開けるのを面倒がってそのままにしていたら、いつの間にか中で「ピヨピヨ」と声がするようになったんですね。今考えてみたら、この本に出てくる巣箱の条件にすっかり当てはまるのです。なるほど・・・

 著者は言います。「簡単にできる巣箱でも、決して気軽に作ってかけることだけはしてほしくないのです」・・・なぜなら鳥の運命を左右してしまうから。
 鳥の巣とは、人間で言えば、家というよりもゆりかごや乳母車にあたるものなのだそうです。つまり、小さな命を育む所、当然様々な敵から身を守ることができ、使い勝手が良くなくてないけません。
 そこで見えてくるのは、巣箱づくりと、それを取付けた後の鳥とのふれあいのみならず、それが鳥たちの生態を含めた自然保護の大切さ。

 この自然界に、鳥も人間と同じように生きているのです。






2011-7-4

カテゴリー:自然環境と災害自然科学

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