#73
時刻表に載っていない鉄道に乗りにいく
遠森 慶 講談社 (2011)
子どものころブルートレインやL特急に夢中になり、最近は廃線や海外の鉄道や昔の軽便鉄道などに関心が移り、同じ鉄道趣味とはいってもちょっとオトナ的な分野と思って楽しんでいたこのごろ、さらに「鉄道」の概念から危うくつま弾きされそうな存在のこんな鉄道があったとは・・・うかつでした。
ということで、読んでみました。その多くは、観光施設の中のちょっとした乗り物や観光地の鉄道ですが、昔だったら小馬鹿にしていたであろうこれらの鉄道が、隙間的希少価値があるように見えるから不思議です。
日本中の36カ所のこれらの鉄道を紹介し、その魅力を語ります。
例えば、愛知こどもの国の、約1KMを走るとても小さな本物の蒸気機関車。りんどう湖ファミリー牧場の、スイス鉄道と呼ばれる、小さな鉄のハコのような、にもかかわらず一丁前にラックレールの上を走る電車。遊園地の乗り物の一つのように思っていたこれらの乗り物も、よくよく考えたら立派な鉄道なんですね。
まあ中には元JRの鉄道だった嵯峨野観光鉄道のように明らかに鉄道然したものも含まれてますが、私の中にあった鉄道というカテゴリーの範囲を広げてくれました。
あとは、それぞれの鉄道の地図があったらよかったです。
今度どれか乗りに行きたいと思ってます。
2011-12-3
カテゴリー:交通