#173
【読書】ウルトラライトハイキング
土屋 智哉 山と渓谷社
私、ネパールに旅行してヒマラヤトレッキングをした経験があるのですが、欧米人って、すごい量の荷物を持っているのですよ。
大人がもう一人入りそうな巨大なリュックを背負って、宿に着いて中を取り出すと、まあいろんなものが出てくること。
だから、欧米人は、まあ体も大きいし、いろいろ荷物を大量に持っていってもへっちゃらなのかと思ってました。日本人は割と荷物をコンパクトにまとめることができるのですがね(特に女性は)。
でも、違うようですね。やっぱり欧米人でも、荷物は軽い方がいいと思っているようです。「ウルトラライトハイキング」というカテゴリーがあるということはそうなんだなと思いました。
アメリカには何日もかけて自然の中をあるくロングトレイルのハイキングを楽しむ人が多いそうですが、ウルトラライトハイキングというのはなるべく荷物を少なく(軽く)しましょうということで生まれたハイキングのスタイルだそうです。
アイテムの重さをそれぞれ検証し、いかに軽くするかとともに行動パターンをも提案します。
たとえば、防寒着にしても、いろいろ防寒着を重ねて薄っぺらいシュラフを持っていくよりも、それらの合計と同じ重さのシュラフを持っていった方が暖かいでしょうとか、雨に濡れるのを防ごうとするより雨に濡れてもすぐ乾くことを前提とした装備ならもっと軽い装備で済みますよとか、食事もお湯を各食事ごとコップ一杯分湧かして作ると決めれば器具も食料も軽くすることができますよとか、そんな提案をしてくれます。
アメリカのほぼ平地のハイキングのノウハウは狭小国土にそびえ立つ急峻な山々の山歩きには合わないだろうと思ってましたが、意外とそうでもなさそうで、かなり多くの参考できる点があります。
いくつか実践してみようと思いました。
2012-9-29
カテゴリー:旅と山歩き