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【読書】命が危ない 311人詩集 いま共にふみだすために
佐相 憲一・宇宿 一成・鈴木 比佐雄・中村 純・亜久津 歩 編 コールサック社
「命」をテーマにした詩を集めた詩集です。
「命」とは、子どもだったり、動物だったり、昆虫だったり、花だったり。
生まれる命、翻弄される命、消えてゆく命、災害、戦争、社会、日常、自然の中の命・・・
いろいろな形の「命」がここに表現されています。
「311人」というタイトルからして、東日本大震災についての詩集かと思いましたが、ちょっと違いました。
当初200人にするはずだった「命」の詩集。
出版間近になって東日本大震災が発生します。
これをきっかけに、急遽311人にしたとありました。
もちろん、東日本大震災についての詩も多く収められています。この大震災が「命」というものについて再確認させられるきっかけとなったのは確かでしょう。
かなりのボリュームがある本で、一通り読むのにかなり時間がかかりますが、ざっと読んだ後は、命についてこんなにもいろいろな見方があるのかと、自分の中でいろいろと考えさせられます。
時間をかけてじっくり読んでみてはいかがでしょうか。
命の尊さをじんわりと染みるように感じると思います。
2013-1-19
カテゴリー:詩集