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【読書】色分け花図鑑 桜草 名前の由来と品種がわかる
鳥居 恒夫 さくらそう会 学習研究社
一昨年でしたか、江戸の園芸植物講座で桜草についてお話を聞く機会がありまして、江戸時代に様々な品種の桜草が生み出されて桜草の品評会が盛んに行なわれ、それは現在においても残ってさくらそう会他様々な団体として活動していることを知りました。
桜草の自生地として有名な浦和の田島ケ原のある埼玉では桜草は「県の花」になっており、私も桜草というものにそういう意味では無縁では無かったわけですが、それにしてもこういう品評の文化があったとは知らず、とても興味を持ったのを覚えています。
様々な品種が紹介され、それぞれきれいな写真と解説が付いてますが、どの桜草もきれいで可愛らしく品があり、眺めているだけでうっとりします。しかもそれぞれの品種につけられた名前もしゃれていますね。
昔からある品種もあれば最近生まれた品種もあり、名付け方やそれぞれの品種についての解説を見ると、今でも桜草文化は江戸時代のからの流れがまだ脈々と受け継がれているのが分かります。単なる桜草品種図鑑ではなく、そんな桜草文化の香りがしっかりと感じ取れる本ですね。
また、桜草についてのミニ知識、野生・外国の桜草(プリムラ)の紹介、桜草の育て方の解説などもあり、楽しめます。
2013-4-13
カテゴリー:自然科学