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#296

音のない川

サラ・バーテルス キャサリン・ヒューイット 松井 たかえ BL出版 (1994)

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 宮崎の木城町に「木城えほんの郷」というところがありまして、沢山の絵本が揃っており自由に絵本を読むことができてなかなか楽しいので、宮崎に行くと時々そこに行ってはお気に入りの絵本を探し楽しんでます。
 その「木城えほんの郷」で最近見つけたのがこの本。

 ストーリーはシンプルで、いつもは穏やかに流れている音の無い川が、音を取り戻したくてちょっと暴れたら動物たちがびっくりした、なんてものですが、私は絵に惚れました。

 川面が様々な色でキラキラして、万華鏡のよう。ポップで派手な色遣いですがうっとおしさは無く、絵の構図がすっきりしているのでかえって清々しささえ感じます。北極にいるはずのシロクマからサバンナにいるはずのキリンまで登場しますが、何だか地球じゃなくて天国みたいです。

 そして何といっても独特なのは、ストーリーに沿って手話の絵が入っていること。こんな絵本は見たことがありません。

 でも、絵本の読み聞かせを手話でやったら、耳が聞こえない方は絵本の絵と手話と、交互に見るのかな?なんて素朴な疑問も生まれましたが、この本については、説明によると「ちょっと音のない世界をのぞいてみて、ろう者や手話について興味を持ってほしい」ということだそうですよ。

 絵本を読み聞かせるだけでなく、文章に沿って描かれている手話の手の動きの絵をマネしてみると、子どもたちは手話に興味を持つかもしれませんね。

2013-11-21

カテゴリー:子どもの本
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