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#354

釜ヶ崎詩集 こころのたねとして まちでつながる 釜ヶ崎大学 詩の時間から

NPO法人こえとことばとこころの部屋(ココルーム) ココルーム文庫 (2014)

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 釜ヶ崎芸術大学のことを知ったのは、今年の夏に横浜で行われたヨコハマトリエンナーレにおいてでした。
 その「釜ヶ崎芸術大学」から生み出された様々な芸術作品が、ひと際輝いて見えました。

 この聞き慣れない名前の「大学」は、大阪市西成区の釜ヶ崎にあるココルームというコミュニティ施設が運営していました。
 だれでも参加できる、「音楽」「詩」「絵画」など、様々な芸術の教室。
 その中の「詩」の教室の中で作られた様々な詩を集めたものです。

 詩の作り方は一風変わっています。
 二人一組になり、あるテーマに沿って一人が相手にインタビューし、詩を作り、相手に聞かせます。それが終わったら交代。

 集まったのは、日雇い労働者から通りがかりの人、NPOのスタッフ、会社員、アーティスト、大学の先生や学生、主婦、わざわざ遠方から来た人など、実に様々な人たち。

 それらは、各自が心の中で育み表した「詩」ではなく、ここに集まった皆がそれぞれの思いを持ち寄り、皆で作り上げた「詩」でした。
 まるで子どものように無邪気で、真っすぐで、感性豊かで、愛らしい。

 こころがほっこりとあたたかくなる、そんな「詩」のひとつぶひとつぶです。

 NPO法人こえとことばとこころの部屋(ココルーム) http://www.cocoroom.org

2014-12-18

カテゴリー:詩集
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