読書の時間 #398
絵本 はなちゃんのみそ汁
魚戸 おさむ 安武 信吾・千恵・はな 講談社 (2015)
2016-2-17
昨年末から同名の映画が公開されましたね。
4年前ほど前に原作を読んだこともあり、映画が公開されたらすぐに見に行き、夫婦で涙ぐんで帰ってきました(娘は少し?な感じでした。小学1年生にはちょっと難しかったかな?)。
しばらくたったある日に、妻が娘の小学校の読み聞かせで読むためにこの絵本を借りてきました。
妻曰く、「読んだら涙がどっと出た」。
概ね原作同じですが、お話としての設定に異なるところがあります。
それは、はなちゃんがお味噌汁を作りながら、お母さんがまだ生きていたころのことを回想するように語っているところ。
はなちゃんの目線からの語りかけが、子どもたちに親しみやすいかもしれませんね。
原作ではお母さんが家族を思い遣る気持ちを強く感じましたが、この絵本では、お母さんがいなくなっても、はなちゃんがお母さんから作り方を学んだお味噌汁を通して、そして料理や掃除、洗濯という家のお仕事を通して、お母さんがまだそこに、はなちゃんとお父さんと一緒にいるかような感覚を覚えました。
そして日常生活の何気ない出来事の一つ一つが、尊い宝物。
毎日繰り返される家事さえも、子どもたちへの贈り物なんだなあ。
親の立場から、あらためてそう思いました。
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カテゴリー:子どもの本/暮らしと子育て