#133
無菌病棟より愛をこめて
加納 朋子 文藝春秋
加納さんは作家とのことですが、私はこの本が初めてです。とあるサイトで紹介されていたので読んでみました。
それまで健康に気をつかって暮らしてきたのに、ある日の貧血のような症状から風邪にかかったようにふらふらになり、病院で調べたら実は白血病という恐ろしい病に冒されていたことがわかり、入院。
そしてそれからは、感染症にならぬよう事細かなことにまで気遣いながら生活を送るという、まさに薄氷を踏み生きて行くような日々・・・
入院して病とつきあいながら日常を生きていく日々の表現がうまく、日記形式というのがその日々の何気なく感じたことや出来事、そして手術に向かうまでの気持の揺らぎなどをよく伝えてくれました。
特に、無菌病棟に入ってからの生活は、もっと特殊な生活が待っているのかと思いきや意外と普通の生活ができるのだなあと感じましたが、手術直前から手術にかけての様子は、読んでいるこちらもどきどきし、緊張しました。
通して感じたのは、加納さんの、とても温かい家族愛に包まれながら病を克服してゆく様子。
家族などの気の置ける近しいひとたちの優しさがあって、患者は病を乗り越えていけるんだとしみじみ感じました。
2012-4-24
カテゴリー:医療と健康
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