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#207
発達障害の子どもたち
杉山 登志郎 講談社
先日、主に発達障害の子どもたちをみているソーシャルワーカーの藤井先生の話を聞く機会がありましたので、もう少し詳しく知りたくなり、この本を読んでみました。
発達障害といっても、いろいろな障害があるんですね。
精神遅滞や注意欠陥多動性障害、学習障害、・・・
勉強はできるのに社会的な行動はひどく苦手だったり、その逆があったり・・・
でも、こうした子どもたちは、一見しただけでは普通の子に見えることが多いので分かりにくいそうで、仮にお医者さんに「発達障害です」と診断されても、認めたがらない親御さんもいらっしゃるようですね。
しかも、発達障害の子どもの親も実は発達障害だったというケースもあるようです。
杉山さんは、発達障害の子どもも、適切な対応をすれば、成人して社会に出ても十分社会人としてやっていけることを教えてくれます。
発達障害の子どもたちは、親に怒られ続けたり、学校でいじめられることも多く、それが症状改善の足かせにもなるようです。
子どもが自分に自信を持って生きることができれば、その障害を抱えつつも十分に学校生活や社会生活を送ることができるということがよく分かりました。
そして、これらの子どもたちには愛着形成や規則正しい生活、安心して過ごせる家庭環境が必要とのこと。
これは何も一般の家庭にも通じることではないでしょうか。
私が話を聞いた藤井先生は、発達障害とは凸凹に成長することとおっしゃってました。だから、その凹んだ部分は全体で均すようにムリに埋めようとせず、最低限必要な分だけ埋めてあげればいいわけですね。
この本では発達障害の子どもをとりあげていますが、普通の子どもにも十分通用するこの話、やや専門的な話ですが、とてもためになります。
2013-1-20
カテゴリー:暮らしと子育て/医療と健康
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