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#221
世界のどこでも生き残る 完全サバイバル術 自分を守る・家族を守る
マイケル・S・スウィーニー ナショナル ジオグラフィック
タイトルがすごすぎて、否が応でも興味を持ってしまいます。
世界の今を伝える月間の写真雑誌であるナショナルジオグラフィック誌には「未知の世界を探求・研究する」記事が数多く載っています。例えば、アフリカを歩いて横断する、地下洞窟を探検する、北極海の氷の上を歩いて北極を目指す・・・などなど。
ですからナショナルジオグラフィックには、そういった人の住まない、あるいは住みにくい場所で生活するノウハウがいろいろと蓄えられているのかもしれません。
厳しい気候での過ごし方、危険な生物から身を守る方法、いかに食料を得るか・・・などなど、そんな「地球上の至る所で生き延びるための」智恵が凝縮された一冊で、これをマスターしたら地球のどこででも生きていけるでしょう。
と言いつつも、「普通の人はこういうところで暮らさないよね」と、読みながらそんな風に感じてしまうのも事実で、例えばパラッとページをめくってみると「(極地で)割れた氷から転落した場合の対処」などというタイトルでその対処法がいろいろ書かれていたりして、ひねくれ者は「いやー、自分の人生で割れた氷に落ちることはまず無いな・・・」などと思ってしまうわけです。
地球上のどこにでもいる動物は人間くらいですから、どちらかというと「へー、こんな生き延びる智恵があるのか。人間ってすごいな」という、知的好奇心をくすぐる読み物として読むには大いに楽しめるのではないでしょうか。
また、この本の内容は、覚えておけばいつかどこかで役に立つでしょうから、「これは!」と思ったところを押さえて読むという読み方も良いかもしれません。
今の時代、人間にとって切実な問題は「厳しい自然環境を生き延びる」よりも、「厳しい人間社会を生き延びる」ことであるような気もいたしますが。
2013-3-3
カテゴリー:生き方/自然環境と災害
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