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#261

新・人間の戦場

広河 隆一 デイズジャパン


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 パレスチナ、イラク、コンゴ、アフガン、チェルノブイリ、東北、福島・・・

 フォトジャーナリストとして活躍し、特にチェルノブイリ原発事故後のウクライナやベラルーシでは写真ばかりでなくインタビューなどで現地の人たちをの声を取材し、福島第一原発事故後それらを活かしていち早く沖縄の久米島に「沖縄・球美の里」という福島からの子どもたちを保養する施設を作った広河さんが、これまで撮った写真の集大成。

 コントラストがやや高めに撮られたモノクロームの写真の一つ一つから受ける印象はあまりにも強く、これまで、そして今この瞬間に、こういう信じ難い世界がどこかにあるのだ、と思わざるを得なくなります。

 無惨に殺されたパレスチナの子どもたち、街を縦横無尽に走りまわる戦車、まともな治療を受けられない負傷者たち。原発事故によりついさっきまで生活していた人たちがこつ然と姿を消して時間が過ぎたようなベラルーシの村。津波で藻くずとなった南三陸の街、南相馬で白い放射線防護服で捜索する人たち。

 私のような安穏とした世界で暮らしている人間には決して実感出来ない世界。
 思わず目を背けたくなるシーンも収められています。

 しかし、こういう現実をしっかり認識しなければいけない。彼らの痛みをこれ以上無駄にしないためにも。
 そんな思いがこみ上げてきます。


2013-7-12

カテゴリー:写真集日本の社会問題世界の社会問題

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