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#288
読んで学べるADHDのペアレントトレーニング むずかしい子にやさしい子育て
シンシア・ウィッタム 上林 靖子 中田 洋二郎 藤井 和子 井澗 知美 北 道子 明石書店 (2002)
昨年でしたか、里親研修の時に使用した資料に紹介されていた本がこれでした。藤井先生のお話はとてもためになったのに、この本のことはなぜか忘れ去っていたのですが、先日ふと思い出し、読んでみました。
タイトルに「ADHDの」とあるように、注意欠如・多動性障害の子どもとどうつきあっていくか、ということが一応前提になっていますが、ADHDではない子どもとのつきあいにもとても役に立つものです。
アメリカでは1991年の初版以来、6版を重ねているそうです。その理由として、使いやすい(すぐに自分の子どもにその技法を試してみることができる)、臨床的に検証されており、この手法を用いると子ども達の行動がたちまち改善する、とあります。
藤井先生の講義のとき紹介された手法を実践してみて効果があることを実感しましたので、その他のケースについてもこの本で実践してみたいと思います。
実はこの本で紹介されている手法の基本はそんなに多くなく、かつ、とてもシンプルです。
子どもの行動を3つのカテゴリーに分け、それぞれのカテゴリーに合った対応をするだけ。
それをそれぞれの問題のケースに合わせて少しアレンジするだけなので、基本をマスターしてしまえばあらゆる場面に応用可能かと思います。
でも結局のところ、行き着くところは、子どもを信じて子どもの人格を尊重すること、簡潔明快に説明し行動すること、ではないかと思いました。
子どもが変わるということは、親も変わるということ。それも楽しみの一つです。
2013-10-25
カテゴリー:暮らしと子育て
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