#48
ムスメと祖母の初対面
2012-8-12
先日、山形にいる101歳の祖母に会いに行きました。
私が子供の頃は両親に連れられて年に一回、お盆の頃に両親の故郷へ行ったものでしたが、成人になると両親とも生活が別々になりましたので滅多に行くこともなくなりました。
たしか8年くらい前、私が会いに行き最後に見かけた祖母は、腰は鋭角に曲がってましたが、顔の血色も良く、相変わらず頭はしっかりして、多少耳は遠いものの普通に会話の受け答え出来たという記憶があります。
いつまでも毎日畑仕事をしながら家の中をあちこち歩き回って家事をしていた祖母。
その後、家の近くの介護老人施設に週に数日通うことになり、そしてそのうちずっと入居することになったとは聞きました。
しかし、数ヶ月前に祖母に会いに行った父がメールで送ってきた一枚の祖母の写真。髪が真っ白で、どこかちょっと虚ろな目をした祖母。
私が最後に見かけた祖母とはずいぶんと変わってしまいました。
会いに行こう、と思いました。
さすがにこの高齢だからいつ会えなくなるかも分からない、というのもあったし、ムスメは祖母に会ったことがありませんでしたから紹介がてら。
両親とカミさん・ムスメと車で山形へ向かい、そして現地で旅行帰りの弟と合流して。
施設で受付を済ませ祖母の部屋に入った時、祖母は車椅子に座り、伯母と話をしていました。
すっかり痩せて動作も鈍く、表情も乏しくなってしまった祖母。
そして私たち多くのお客さんが入ってきたのを見て少しびっくりしたようですが、父や母が話しかけてちょっと表情が緩みました。
耳元で大きな声で話しかけるとある程度受け答えするので、記憶力は衰えているもののまだ頭ははっきりしているようです。ここのところ食欲は無いが、お客さんが来ると少しは食べるとも聞きました。
そして私たちの後ろの方にいた3歳のうちのムスメを見た時。急に目がキラキラして、ムスメをじーっと見て、ムスメのほうに手を伸ばしてきたのです。
ほら握手握手とか周りの大人たちが言ったらムスメも祖母の手を握ったりして。祖母はそれはもう嬉しそうでした。お、力強いこと!とか優しい子だねーと言いながらムスメの手を握り返したり、腕を撫でたり。
ムスメも自分から祖母の手をあちこち触ったり、撫でたり、ずっと手を握ったり、ちょっと照れたり。
祖母は耳が遠いしムスメと言葉でお話するわけでもないのですが、肌と肌を通して二人で意識の底で何かを話しているようにも見えました。
そして祖母の、無邪気な表情を見せるムスメを愛おしそうに見ていた目が印象的でした。何を感じていたのでしょうか。ムスメが祖母に少し生気を吹き込んだようにも見えました。

ムスメは「ひいおばあちゃん」という言葉を覚えました。そして、帰りの車の中で、「ひいおばあちゃん、おじいちゃんのおかあさん」と何回も言うので少し可笑しくなってしまいました。
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