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#144

うみがめ赤ちゃん頑張る


2014-9-4


 1ヶ月ほど前にうみがめのお母さんの産卵の様子を見に行き、その時の様子を記事「うみがめ母さん頑張る」に書きましたが、その卵が孵り、うみがめの赤ちゃんが放流されるというので先週見に行ってきました。

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 朝5時に浜辺に集合。まだ暗いです。

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 安全な場所に移されたウミガメの卵の孵化場。
 この囲いの中で卵から孵った子ガメは、囲いの内側を伝って、

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 この埋められたバケツの中に落ちて集められるという仕掛け。

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 埋められたバケツの中の子ガメたちは手持ちバケツに移されて、

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 水際の近くに移動し、放します。

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 砂浜に降ろされた子ガメたちは、

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 いっせいに海へ向かって歩き出しました。

 ここから海に還った子がめたちは、黒潮に乗って日本の太平洋沿岸を北上し、三陸沖あたりから太平洋を渡ってアメリカ西海岸に到達、アメリカ大陸沿岸を南下し、メキシコ沖から赤道の辺りを西に向かい、親ガメとなって日本に戻ってきます。
 その間、約20年!
 こうして宮崎のこの地から放流された子ガメたちが再びこの地で見られるとしたら、それは20年後のこと。
 しかし!
 ここで放流される子ガメの数は約五千匹ですが、親ガメになれるのは一万匹に一匹程度だそうです。
 つまり、今回放流された子ガメのうち、親ガメになれるのは一匹にも満たないことになります。
 さらに、この地に戻ってくるかどうかというと、確率はもっと低くなります。

 ・・・

 何と自然界の厳しいことか。

 調査員さんは、この宮崎で「昔はここにウミガメが卵を産みに来た」と昔話を語る日が必ず来ると思うとおっしゃってました。

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 そうしているうちに、水平線から日が昇り始めました。

 さきほどは孵化場で孵化させた子ガメを放流していましたが、もちろん自然に孵化した子ガメもいます。
 ムスメと後を追って行ってみました。

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 一匹だけ、独り海に向かいます。

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 あともう少し!


こちらはまた別の場所で海に向かっていた自然孵化の子ガメたち。
ここまで明るくなるとカラスの餌食になりやすいので、
なるべく見つけたら人の手で水際まで移動させて放流します。
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 たとえば何てことのない車の轍ですが(亀の産卵期間は車両進入禁止です!)、
 轍の山部分を子ガメが越えるのはとても大変。
 だから轍に沿って移動してしまいます。
 すると海にたどり着けず、カラスの餌食になってしまうことも。

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 うみがめ放流を見学した後は、海辺で朝食。
 きもちいい!

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 ハダカになって遊んじゃっている子も。

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 ここにもうみがめが・・・って、ウチのムスメだった。

 20年後に一匹でも多く宮崎に帰ってくることを、そして20年後も、その後もずっとうみがめが安心して卵を産める場所となっていることを願って。
 出勤前に楽しんだ、うめがめ見学会でした。



カテゴリー:宮崎へようこそ


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