#56
駆け込み山登り 韓国岳・雨飾山
2週連続で山登りに行ってきました。
一つは宮崎に行った時に登った、宮崎県・鹿児島県にまたがる霧島山の最高峰、韓国岳(からくにだけ)。
その昔、韓の国(朝鮮)が見えるくらい高いので韓国岳と名付けられたという説がありますが、ほんとのところは不明のようです。
去年の秋に登るつもりでいたのですが新燃岳の噴火の影響で入山規制がかかっており、やむを得ず尾鈴山に登りましたが(「初・九州の山登り」に書きました。実は「初」じゃなかったのですが)、宮崎で山といったら韓国岳でしょ。
車で登山口近くまで行ったら駐車場は満杯、道路際に車をずらっと止めてました。
さて、登り始め。カミさんとムスメと3人で。9時半くらいからスタート。
うーん、見るからに不毛な地ですね。隣に硫黄岳という小さな山があるせいだと思いますが、さすが生きている火山地帯という感じですね。
ごろごろころがっている石も、溶岩石そのもののようです。火山の国ですね。
ムスメは私が負ぶって行きましたが、カミさんは1年ぶりの山登りにハーハーいって、明らかに運動不足のご様子。
尾鈴山の時は地元の高校生らしき集団が活動の一環?として登っているのに会ったくらいだったのに、今回は一般の登山客が多くてびっくりしました。
九州にも山好きは意外と多いのですね。
途中でムスメは「歩くー」と言って計40〜50分くらい歩いたでしょうか。
五合目で休憩中にムスメは父ちゃんの折畳み傘をさして遊んでます。
「ナナメだから走るなよー」と言ってもついつい走ってしまうムスメ、何回コケたことか。
ま、これも勉強の一つですな。
これが火口ですね。泥がたまってます。
ムスメに「あの泥はどうやって取るの?」と聞かれましたが、うーん、あのまんまだねーと言ったら「何で?」の嵐。
あそこは狭く見えるけど本当はすごーく広いんだよ、と言っても理解出来ない様子。
これは韓国岳のお隣にある大浪池です。韓国岳の双子の火口のようです。
上から見るとなかなか神秘的。この周りを一周できるそうです。
こちらは2年前に爆発し、いまだ噴煙を上げているお隣の新燃岳。
山を下り始め、背中が急に静かになったなあと思ったらムスメはくかーっと寝てました。下りはずっとお昼ねタイム。
休憩で下ろしてもピクリともせず。
全般的に天気が今一つだったので、また天気の良い時に来たいと思います。
こちらがルート
お次は長野県と新潟県の境にある雨飾(あまかざり)山。こちらは一人で行ってきました。
この山、ずーっと前から登ってみたかったのですが、こちらの方面は北アルプスが近いため、ついついそちらに縦走に行ってしてしまい、ずっと行かずじまいだったというわけです。
しかし、ぐずぐずしていつ登れなくなるかもわからない、しかも紅葉はおそらく今が見頃。
小谷村の雨飾高原キャンプ場から登って、頂上行ったら本当は新潟側の雨飾温泉の方に抜けたかったのですが、宮崎に行ってしまったのでそんな時間もカネも無し。
じゃ、日帰りで。
とはいっても、日帰りだったら公共交通機関はムリ。
で、車を借りました。
最初は夜中に早起きして出かけて、朝に登山口に着くのを考えてましたが、調べてみると、高速使っても5時間以上かかるらしい・・・じゃあ夜早めに出て夜中に着けば、駐車場満車の心配もしなくて済むし、ちょっと仮眠すれば朝早く登り始められると計算して、夜8時に出発。
高速に乗り、高速下りたらひたすら真っ暗な山道を走って夜中の1時前に駐車場に着いたのでした。
しかし、駐車場はほぼ8割くらい埋まっていてびっくり。皆同じことを考えているんですねえ。
朝着いたら車止められなかったな、と思いながら車の中で就寝。
ところが。あまりにも寒い!
一応毛布を持ち込んでそれにくるまっていたのですが、寒いのなんの。
夜中にちょっと車を出てみると、まあ夜空の星がチカチカしてきれいなこと。
はたして朝5時に起きて5時半に出発できるか、と心配していたのですが、寒くて4時半には目がぱっちり。
前の晩ににぎったおにぎりをゆっくり食べて、5時半には余裕で出発が出来ました。
でも、まだ少し暗かった・・・
昨日雨が降ったのでしょうか、森はしっとりと濡れて空気は清々しく。
車の中でさんざん冷えたのに、準備運動が足りなかったせいでしょうか、歩き始めたら収縮しきった血管に一気に大量の暖かい血液が流れたとみえて頭がくらくらして首筋が痛くなり、もっとウォーミングアップするんだったと反省。
立派なブナの木、幹のしわの入り具合がいいですね。どれだけ長く、しっかりと生きてきたのでしょうか。
ずっと薄曇りでしたが、途中で日も出て来て、山肌の木々に当たり明るくなりました。
尾根まであと30分!振り返ると、いままで歩いてきた山の斜面が木のじゅうたんのようで。
さらに尾根を歩くこと約30分、ついに頂上!
こちらが北アルプス。真ん中が白馬(しろうま)岳、その左へ唐松岳、五竜岳、鹿島槍ヶ岳、爺ヶ岳と続きます。唐松岳の左横からはちょこっと立山が(写真じゃ分かりにくいですが)。
さらに左に目を移すと、槍ヶ岳・穂高岳が。槍ヶ岳のあの尖った姿はどこへ行ってもすぐ分かりますね。
来た道を振り返ると、正面に火打山と妙高山。
・・・知らない間に、今までにこれらの山ほとんど登ってるわ・・・
しかし、山好きにはこの風景はたまらないですねえ。
さらに。北側は糸魚川市街と、その向こうに日本海。
頂上に着いたのは8時過ぎでした。いちばん日の光がきれいな時間帯ですね。
頂上の景色を満喫して、さて下山。
下りる時は逆光なので紅葉がさらにきれいに。
とはいっても紅葉見頃にはまだちょっと早かったかな?赤かったのはオオカメノキくらいだった。
冬の雪のせいか、ブナの根元がみんな曲がってます。
アジサイの花が咲いてました。狂い咲きでしょうか、それともこういう種類なのでしょうか。
帰りにふらっと寄った蕎麦屋がよかった。長野と言えばそばでしょ。戸隠も近いし。
「そばや蛍」0261-85-1810
畑の中の道をたどると入口がありました。
季節のてんぷらがよかったです、付近の畑で採れたらしき野菜の他に、野草らしきものもいくつか入ってました。
今回のルート