#63
ちびイチョウのこれから
我が家の近所に一つの公園があります。
この辺りに多くの土地を持つ、とある地主さんが、敷地の一部を児童広場として長年無償で地域住民に開放していたものを、どうやら市が引き取り公園として管理することになったようです。
公園に移行するにともない、ささやかな改修がなされましたが、そのとき数本の苗木が植えられました。そのうちの一本がこのイチョウ。
何らかの原因で折れてしまった竹の支柱に代わって、どなたかが間に合わせのようにガス管や角材などで支柱が組み立てられている様子を見ると、周辺の住民さんが自分の庭に植えた木のように愛着を感じているのが分かります。
しかもこのイチョウ、小さいのに一丁前にオトナのイチョウの木と同じ姿をしている様子は、背伸びして大人を真似る子どものようですね。
ところで、写真ではわかりませんが、すぐそばが道路で、植えられている場所がずいぶんと敷地のはじっこすぎる気がして気がかりです。
数年はこれでいいでしょうけど、イチョウはオトナになるとかなり大きくなります。
よく狭い歩道でイチョウが街路樹として植えられるのを見かけますが、棒のように剪定されて気の毒なもんです。
植えた人がそこまで考えたかどうか分かりませんが、将来道路にはみ出してしまっても、のびのびと育ち、地域のシンボルとして愛されてほしいものです。
2012-12-1
カテゴリー:つぶやき