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#143

ヨコトリで、また雨に降られて。

2014-8-30

 埼玉に帰省したついでに、ヨコハマトリエンナーレ(ヨコトリ)に行ってきました。

 宮崎からせっかく車で帰ってきましたから、「横浜まで車で行ってみる?」と試しにカミさんに聞いてみたら「ヤダ。」と予想通りの返事。
 ごちゃごちゃして走りにくい都内を車で行くなんて面倒。それよりも大宮から横浜まで一本で行ける湘南新宿ラインの方がはるかに楽チンでしょ。
 言葉に出さなくても既に夫婦で共有していた共通認識。



 というわけで、行ってきました!

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みなとみらい駅で、いきなり巨大なピカチューがお出迎え。
この日、みなとみらい周辺はピカチューだらけでした。


 今回の展覧会のテーマは「華氏451の芸術:世界の中心には忘却の海がある」だそうですが・・・
 何となく理解できるような・・・できないような・・・

 そんなテーマを頭の片隅に置きつつ作品を見てゆくと「ふーん、そうかあ」と何となく納得した気になりますが、他のテーマであったとしても同じように感じたかもしれません。


 会場は横浜美術館と新港ピアの2カ所ですが、他に数カ所連携した施設があり、その一つ、BankART Studio NYKにも行ってみました。

 作品は写真撮影が可のものと不可のものがありましたが、撮影できたものだけちょっと取り上げてみます。

>>横浜美術館

(枠付の写真はクリックで拡大します。写真下は作家名。)
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ドラ・ガルシア

同じ本がテーブルに積んであって、手に取って読めます。
こんな光景は大きな本屋にありそうで、無い。

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福岡道雄

どこかに連れて行かれそう。
浮いてるように見えるけど落ちそう。

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サイモン・スターリング

とある舞台に使われていたものだそうですが
モノクロなので形や模様が引き立ちますね。


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で、ついでにムスメにマネしてもらいました。
(頭に、駅でもらったピカチュー・サンバイザー付き)

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Temporary Foundation

機械仕掛けのジャッジ・ガベル(小槌)。
今の日本を象徴している?

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マイケル・ランディ

ゴミだって作品です。
美術館のホールにありました。
きっと会期末にはこのケース一杯になるのでしょう。

会場>>新港ピア

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イライアス・ハンセン

「このイス、何だろう?」
・・・そもそも、イスなのか?

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大竹伸朗

言うなれば「ガラクタハウス」
車輪ついてるから実際に住んでも固定資産税もかからない?


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中です。
こんな部屋に、3日くらい住んでみたい。

ふと、
「多摩川のブルーシートハウス、あれもアートだね」
と思ってしまいました。

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やなぎみわ 

トラック改造した簡易舞台、であるが、昇華したデコトラ。
きっと演歌が似合う。

会場>>BankART Studio NYK

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山下拓也

マスコットキャラクター+ブラックライトで何となくバリ・テイスト。

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高橋啓祐

壁に投影された光には無数の小さな人影。
その前を通れば人はチカチカと点滅します。

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白井美穂

不思議に手頃化されたアラブ化イメージ。
っと言って、いいのかな?

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窓から見えた赤レンガ倉庫。
ピカチューよ、そこにもか!!

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金沢寿美

北朝鮮近くのペンニョン島で行われたプロジェクトの
デモンストレーションだそうです。
鉄条網に薔薇の花を。

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原口典之

物質社会の原動力もまた美となる?
深い黒で意外なほどくっきり反射するオイルプール

 テーマのせいでしょうか、全体的にダーク&固いイメージ(特に横浜美術館)でした。
 新港ピアとBankART Studio NYKはもう少し弾けた感じに見えましたけど。
 それでも、それぞれの作品は面白くて良かったですよ。





 しかし、これら作品群の中でも、私が一番面白かったのは、以外にもコレでした。




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釜ヶ崎芸術大学。


 私、初めて知りましたけど、大阪・あいりんに日雇い労働たちを支援し、周りの住民の方々・その他様々な方々などと共に交流する場があるらしく(⇒カマン!メディアセンター)その中のプロジェクトの一環として開催している芸術の学校らしいのです。(⇒釜ヶ崎芸術大学2013

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 グッときましたねぇ。
 我を忘れるくらい楽しんだり、自分の思いをどっと吐き出させたり、表現した後の充実感を感じたり・・・
 これらの作品を見ると、そんな制作した人たちの思いが作品からダイレクトに発せられているようで、心を動かされました。
 何かを表現するのはこういうことだ、と芸術の原点を確認させてくれたような、そんな気持ち。




*****




 この日はずっと雨でした、降ったり止んだりでしたけど。
 横浜に来て必ず雨が降るわけではないのですが、ヨコハマトリエンナーレに行くと毎回雨が降るのです、不思議なことに。
 じっくりと作品を見てみなさいとのカミサマの配慮なのかもしれません。


カテゴリー:芸術のあたり

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