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ツブヤキ #197

神楽の練習

2015-11-18

 私と娘が、神楽の舞手として神社の秋の例祭の神楽の奉納に参加させていただくことになりました。

 宮崎の県内各地にまだまだ残る神楽。
 しかし近年、どこの神社の神楽も担い手不足に悩まされ、存続があやぶまれているそうです。

 私が神楽で参加させていただく神社は、私の家から車で40分ほど離れた所にあり、こちらでもこの何百年も続いた伝統文化を後世に継承すべく、昨年より地元だけではなくもっと広い範囲から舞手を募集していました。

 私も前々から神楽には興味がありましたが、まさか奉納に参加できるとは考えてもみなかったので、募集のことを知った時にはぜひ教室で体験できるだけでも、という思いで応募しましたところ、参加させていただけることになりました。
 私たちと同じように今年の募集に応募したり、昨年参加して今年も神楽保存会よりお声の掛かった数名が、1ヶ月半ほど前から一緒に神楽教室で練習を始めました。

 先生である宮司さんをはじめ、長年神楽の舞手をなさっている地元の若い先輩方が指導してくださり、先輩方の動作をまねながら練習します。

 教室での練習は2週間に1回、2時間ほど。
 初めは見よう見まねで、先輩方の動きに合わせて動くのが精一杯。
 2週間に1回の教室での練習では覚えきれないので、それ以外の日は過去に奉納された舞を撮影したDVDを見ながら自宅で練習します。

 最初は流れが全く把握できず、DVDを見ながら毎日家で練習をしました。
 映像を見ながらマネをし、ある程度のスパンで区切って、今度は映像を見ないでやってみます。
 その後また映像を見て確認、の繰り返し。

 最初は、これ、本当に1ヶ月半で覚えられるだろうか・・・と思いましたが、不思議なもので毎日やっているとだんだんと覚え、細切れでやっていた舞の練習が通しでできるようになり、そのうちDVDを見なくても何とかできるようになりました。

 このころになると、教室では通しで舞って、動きがおかしいところをチェックしてもらい、自宅ではそこがうまくできるように気をつけて練習します。

 一方娘のほうは、教室では楽みながら練習しますが、家では「一緒に練習しよう」と言っても、一緒にやったのは最初のうちだけで、そのうち「できるから」と練習しなくなりました。
 まあ無理強いしてイヤになってもよくないなと思い、私一人で黙々と練習する日々が続きました。

 しかし本番まで日にちも迫り、娘も教室で通しで練習すると、きょろきょろしたり立ち止まったり反対に回ったりと、あまり覚えていないことを身をもって感じたようで、家でも「毎日1回づつでいいから練習やろう」と声を掛けると一緒に練習するようになりました。
 やる気になると覚えるのが早いのには驚きます。
 動作は丁寧ではありませんがとりあえず流れはつかんだようです。

 私は当日は面をつけることになりますが、面をつけると極端に視野が狭くなり、周りがほとんど見えなくなるので、間違えても気づきにくいし、気づいてもそこから他の人たちに合わせるのが大変なのだそうです。ですから、周りが見えなくても舞えるようにならなくてはなりません。
 毎回、自分の頭の中で本番をイメージしながら練習します。

 練習の合間の休み時間などに、若い先輩お兄さん方が、別の舞の動きを合わせたりするのをみると、とてもかっこいいのです。
 これからも他の舞も覚えて、この神楽を存続させるために少しでも役立つことができたらなあという思いが、だんだん強くなってきました。

 本番まであと少しとなり、教室での練習も週1回になりました。
 楽しみと不安が入り交じり、気が引き締まる思いです。

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カテゴリー:宮崎へようこそこどもとともに

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