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#164

【読書】在宅ケアの不思議な力

秋山 正子 医学書院

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 老いて最期はいかに死んでいきたいか。
 考えたこと、あるでしょうか。

 秋山さんは、若くして亡くなったお姉さんを見届けたことがきっかけで、在宅ケアの道に進みました。

 在宅ケアとは、これまで生活して慣れ親しんだ自宅で療養し、あるいは最期の時を過ごすための看護です。

 秋山さんが在宅ケアを志すきっかけや在宅ケアにおいて秋山さんが体験した様々な事例、最期の時を迎える人の希望をいかに叶えるかや接し方、そしてこれからのよりよい在宅ケアへの提案などが書かれています。

 病院で治療を受けながらなるべく延命したい人もいれば、死期間近なら延命しなくても自分の家で亡くなりたい人もいますよね。
 人それぞれ、自分の理想の亡くなり方というのがあり、それを叶えてあげるということについて、私は今まで考えたこともありませんでした。
 普段の生活の中で、自分あるいは相手が死ぬ時のことについて周りの人と話をするというのは縁起でもないと思っていましたが、実はとても大事なことだと分かりました。
 そして周りの人たちの協力もとても大事だということも分かりました。

 医療の発達により「死ぬ」ということは、人としての生の締めくくりから、懸命の延命かなわずに生が途切れるという形に、いつの間にか変わってしまったように思います。
 いかに生き長らえるか、ではなくて、いかに幸せな心持ちで命を全うするか。本当に大切なことだと思います。

2012-8-17
カテゴリー:医療と健康生き方

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