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#196

【読書】グッとくる鉄道 見て 乗って 感じる、胸騒ぎポイントガイド

鈴木 伸子 リトル・モア

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 鈴木さんは女性の鉄道ファン。

 昔は男性の特権というべき鉄道趣味にも女性が進出して、鉄道ファンも昔よりもやや市民権を得たようですが、女性の鉄道ファンの視点というのはやはり男性の視点と違っていて面白いものです。
 自分の好きな「鉄道の一コマ」的なエッセイを書いた本なんて、著者が女性だから成り立つのではないでしょうか。

 鉄道の本というのは車両だったり、旅だったり、写真だったり、模型だったり、大体において鉄道の中でも「これ」という分野に特化したものがほとんどで、おおざっぱに「鉄道」についてここが好き。というエッセイは成り立ちにくいように思います。やはり男性がそのような本を書いたとしても、よほどのものでなけば読もうと思わないですね。

 そういう意味で鈴木さんの書いたこのような本は、やはり「女性ならではの鉄道に対する視点」が新鮮だからというのが大きいでしょう。理屈っぽくなく直感的。

 だからといって鈴木さんがこの本を何でもアリ的に書いているわけでもなく、ちゃんと「カーブ」とか「鉄橋」とか「貨物」とか、一応テーマを決めて書いていて「ほほー」と思わせるものがあるし、しかも撮影した場所のアクセスも載せて撮影地ガイドのようにもなっているので「行ってみようかな」と思ってしまいます。 
 まるで友達(または動物?)会いにいくかのように鉄道に会いに行く。
 こんな、思いついたこともない楽しみ方には軽い衝撃を受けました。

 東京を中心とした関東限定ですが、ぜひ全国にも足を運んで、面白い記事を書いてほしいと思います。

2012-12-14
カテゴリー:交通

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