#227
【読書】本当に怖い電磁波の話 身を守るにはどうする?
植田 武智 加藤 やすこ 金曜日
以前にご紹介した「告発・電磁波公害」という本の内容に似たものですが、そちらが電磁波が原因と思われる様々な被害の実例を主に紹介したものであるのに対し、こちらは主に多くの科学的知見からその影響と考えられる危険についてまとめたものです。
これを読んで真っ先に頭に浮かぶのが放射能問題。影響があると認められないとされる様々な研究、被害を訴えても意に介さない国と電力会社。
電磁波の影響については海外ではその影響が示唆され、その改善のために公共が動くケースが多いようですが、日本ではほとんど聞きません。
昨年も宮崎の延岡で携帯電話基地局の差し止め訴訟がありましたが、健康被害との因果関係があるとはいえないとされ棄却されました。電磁波に関わる訴訟はほとんどこのような状況ですね。
今では多く広まった携帯電話や普及しつつあるIH調理器、最近その影響が懸念され始めた無線LANの他、これから広まるであろうスマートメーターや将来建設が予定されているリニアモーターカーまで、電磁波が影響を与えるとされる電気製品は多岐に渡り、どのような影響が考えられるかを解説してくれます。大人だけではなく、子どもや妊婦は特に気をつけたほうがよいのは放射能と同じですね。
電気によって私たちの生活はどんどん便利になりますが、それと裏腹に潜在的にせよ副作用もあると認識すべきでしょう。
2013-3-18
カテゴリー:科学技術/日本の社会問題