#247
山の救急医療ハンドブック
日本山岳会医療委員会 山と溪谷社
私は山登りを初めて長いのですが、幸いにして大きな事故やケガ、病気になったことがありません。
一応最低限の救急医療用品は持参しますが、ほとんど使った試しがありません。
だからといって不要ということはなく、山というのはいつそういう事態になるか分からないものです、自分にしても同行する、あるいは山で会う他の人にしても。
山での大事に対処する方法を勉強せねばと思いつつ、そういう経験がなかったのでついついおざなりにしてしまいましたが、この度ちょっと勉強。
内容は、切り傷から打撲、骨折、動物の襲撃、熱中症、火山ガス中毒、凍傷に至るまで、山で被る様々なケガや病気への対処法の他、事故が起こってすぐの処置、海外登山の注意、山へ行く前の準備など幅広く、本の本体は薄いですが内容はしっかり書かれ、ポイントをつかみやすくなっています。
そして文章だけでなくイラストや写真なども掲載されているのでイメージしやすく、と同時に、いざそういう場面が起きた場合に要点をつかみやすいと思います。
様々なケースを想定して書かれており、簡潔な説明文は分かりやすいです。
ただ、何かが起きてからいざ読むのはあわてると思いますから、山に行く前にざっと一読したほうが良いでしょう。
そして、山という不便な場所で対処できる方法ですから、いざとなればもちろん日常生活でも役に立つと思いました。
山に持参できるポケット版というのが便利な一冊。
2013-5-18
カテゴリー:旅と山歩き/医療と健康