#343
十字を切る
晴佐久 昌英 女子パウロ会 (2012)
十字を切る、というのはクリスチャンの多くが行う動作ですが、このシンプルな動作にも実に深い意味がありました。
この本では、まずは十字を切ることの意味や、十字の切り方の他に、こんなときに十字を切るといいという例が数多く示されています。
例えば、「生まれて初めて祈るとき」や教会の「聖堂に入るとき、出るとき」、または日常生活の中で「食事のとき」「仕事のとき」さらには「苦しいとき、死にたいとき」「生涯の最後のとき」など・・・
そして、十字を切る動作と共に唱える「父と」「子と」「聖霊の」「み名によって」「アーメン」の、それぞれが持つ意味について、分かりやすく言うと「分解して解説」しています。
教会では様々な祈りが行われます。そしてそれぞれのクリスチャンの生活の中でも、様々な祈りが行われます。
しかし、この「十字を切る」という祈りは、それらの中でも「最強で最短」だと神父である晴佐久さんは言うのです。
目から鱗が落ちました。
これだったら、誰でもどこでもいつでも出来ますね。
クリスチャンではない人でも誰もが見たことがあるこの「十字を切る」という祈りについて知ることでキリスト教とは何かを垣間みることが出来ますし、クリスチャンにとってはその多くの人が無意識に行いがちな動作が実はとても意味深くもっと活用したほうがよいものなのだということを再認識させてくれることと思います。
2014-10-14
カテゴリー:宗教・信仰