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#344

セピア色の遊園地 ―君も行った、僕も行った、あの遊園地・レジャーランド―

日本観光雑学研究倶楽部 創成社 (2005)

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 「遊園地」という言葉は最近、あまり聞かなくなったように思いますが、この本に登場するのは、特に私の世代などは子どもの頃よくその名を耳にした遊園地の数々。
 横浜ドリームランド、向ケ丘遊園、二子玉川園、小山遊園地・・・

 私が行ったことの無いところも多いですが、TVコマーシャルなどで刷り込まれ、子供心に行ってみたいなあと思っていた時のことを思い出しました。

 それら一世を風靡し消え去った遊園地・テーマパーク・レジャーランドなどの紹介の他、現代のニーズに合った形で生きているテーマパークやアミューズメント施設、地域型で生き延びている遊園地などについても紹介しています。
 世の中の変化とともに、日本人が求める「娯楽」の形も大きく変わってきたのだなあと実感しました。

 特に興味深かったのは、現在も生きている地域型遊園地についての紹介でしょうか。
 無くなりそうで無くならない(私の勝手な偏見ですが)浅草花やしきや、私が小さい頃によく連れて行ってもらったあるあらかわ遊園など、他と比べて決して華やかとはいえない、一見地味なイメージの遊園地が地域を巻き込んで生きのびているというのは、今後のこういった施設のあり方の参考になるのではないかと思いました。

 また、戦後の東京で最初に最新型の施設を導入した東急屋上の五島プラネタリウムが老朽化により惜しまれながら閉館する中、貴重な歴史的財産となったプラネタリウム投影機が都内の公共施設で引き取られるというちょっとストーリーは、そのエピソードがなかなか感動ものでした。

 ちょっと古い本で、閉鎖され生まれ変わろうとしている施設のその後についての記述が中途半端な形で終わっているものがいくつかありますが、ご自身で確認してみるのも面白いでしょう。

2014-10-17

カテゴリー:日本の文化と歴史

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