#49
東北を歩く 小さな村の希望を旅する
結城 登美雄 新宿書房 (2011)
富士ゼロックスのPR誌へ連載されていたものだそうです。
東北各地を旅し、見つけた様々な文化・生活・風景。
関東から見ると東北ってひとまとまりに見えてしまいますけどそんなことはない、実にいろいろな色があります。私の両親は東北出身なので東北は多少身近に感じていたつもりですが、まだまだ甘かった。
著者が旅したそんな東北も、(これは東北だけの問題ではありませんが、)人口が減ったり、何百年も続いていた農業が衰退しつつあったり、どことなく寂しい雰囲気が気配が感じられますが、その一方で、小さな炎が回りに燃え広がるように草の根から始まった町おこしが大きくなっていくような、希望を感じさせる話題もあってほっとさせられるものもあります。
この本は3.11の震災前に書かれたものなので、震災で大きな被害を被った地域の、震災前の穏やかだった時の様子も取り上げられているページもあり、複雑な気持ちになることも。
それでも全体を通して読み進めていくと、静かで穏やかだけど、力強く澄んだ東北の空気を感じ、東北に行ってみたくなるのです。
2011-10-11
カテゴリー:日本の文化と歴史
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