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#99

真実(ホント)は損する オール電化住宅 あま~いワナと、にが~い現実

船瀬 俊介 三五館 (2009)



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 電力会社が建設業界と一緒になって大プッシュしていたオール電化住宅ですが、福島第一原発事故以降すっかりその声を潜めてしまったようです。

 そもそもIH調理器具が電磁波の影響が大きいと、私が購読している 食品と暮らしの安全 で一時期よく取り上げていたこともあったし、電化製品は最低限あれば十分だと常々思っていたので、オール電化住宅への関心は無かったのですが、まあここでちゃんとどんなものか知っておこうと思い読んで見ました。

 感想。オール電化という点では「いかに暮らしの役にたつか」よりも、「いかに多くの電気を使ってもらうか」という電力会社の都合に合わせて作られた商品、という印象。

 電磁波の懸念は言わずもがな、お鍋も通常特殊なものでなければならいなんて、まず「システムありき」(一部の普通の鍋が使えるタイプも出てきたようですが)。
 電気代も、電力会社が電気代試算モデルとした生活スタイルと異なると結局高くついたり、IHは火を使わないから安全なはずなのに使い方誤ると火がついちゃったりと、消費者の想定外のトラブル続出の様相。

 2009年出版の本ですから、今は多少は技術が向上し、もう少し便利かつ安全になっているのかもしれませんし、使用して使い勝手に満足されている方も多くいらっしゃるとは思いますが、電磁波はやっぱり心配ですね。

 amazonのページに寄せられた感想ではインチキ本呼ばわりしている方もいらっしゃるようですが、この手の「使ってはいけない」の類いの本は必ず賛否両論の意見が出るもの。一読して損は無いと思います。あとは他にも様々な情報も収集して十分に検討した方がいいといったところでしょうか。

2012-1-29

カテゴリー:科学技術日本の社会問題
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