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#98

これが見納め 絶滅危惧の生きものたち、最後の光景

ダムス、マーク・カーワディン みすず書房 (2011)



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 アイアイやコモドオオトカゲ、キタシロサイなど、今はは絶滅してしまった、あるいは絶滅しそうな動物を見に行く、という旅の記録。

 例えば、ナショナル・ジオグラフィックという雑誌には、アフリカやアマゾンのジャングルを歩き回って動物たちの生態を記録するというルポがよく載ってますが、まさにそんな感じ。
 辺境の地の、行けるところまで車を頼み、ガイドを雇い、様々な虫や動物に襲われながらもたどり着き、着いたら着いたで狙いの動物が現れるまで待ち続ける・・・という気の遠くなるような行動をやってのけます。

 しかし、旅のノリとしては、いろいろ準備に準備を重ねてさあ出発、途中で困難に遭っても、知恵と行動力で何とか乗り切る、というよりは、やや行き当たりばったりで、見てみたくなったから勢いで行ってみよう、困難に遭っても何とかなるさ、という感じで、それはそれで面白く、親近感を感じます。

 原著はもう20年も前のものなので状況はさらに変わってしまったと思いますが、この本の最後にしたためられた「灰をかきまわす」という物語が生物の絶滅の状況についてよく表しており、必読です。


2012-1-27

カテゴリー:自然科学地球の環境と資源

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