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#298
「稀」車両
高橋 政士 講談社 (2013)
「稀」車両とは、数ある鉄道車両の中でも試験用や事業用など、製造あるいは改造された数がとても少ない珍しい車両のことで、「稀」車両という言葉は鉄道趣味的にも聞き慣れない言葉ですが、このように珍しい車両ばかりを扱った本は何冊か出てます。
私もいくつか読んだことがありますが、この本は内容としてもかなりいい線を行っています。これまで私が本などでも目にしたことのない車両がかなり多くありました。
ドクターイエローなんか可愛いもので、DMM試作車モハ103-502とか、シュミレータ用映像撮影車クハ481-10とか、東芝府中工場内で走るクハ103+クモニ83006のコンビとか、しかも旅客関係だけでなくロングレール輸送車などの貨物車両や、線路脇の雑草を枯らす除草剤散布用職用車やら軌道バイクまで、これ、よく見つけてきたな・・・というものがぎっしり。車両好きの心をくすぐります。
高橋さんはこの道では筋金入りとお見受けしました。
惜しむらくは、カラー写真が最初の数ページしかないこと。これは全部カラー写真で見たい!
2013-11-26
カテゴリー:交通
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