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#306
「苦しい」が「楽しい」に変わる本 「つらい」を科学的になくす7つの方法
樺沢 紫苑 あさ出版 (2011)
昔、私がもっと「苦しかった」時、こういう本をいろいろ読みあさりました。
対処法がいくつも書いてあって、それぞれについて「なるほど!」と思い、実行してみようと思いますが、なかなか身に付かない。頭では分かっているけれども、ついつい今までの自分に戻ってしまう。
それでも、何とか解決したいとする一心で多くの本を読んだ、という事実により、いつの間にか苦しさを脱出していました。たぶん、多くの本に目を通すうちに、本から暗示を受けていたのでしょう。振り返ってそんなふうに思います。
この本も、この類いの多くの本のどこかで読んだことがあるような内容に、最初は思いました。
そうだよね、苦しい苦しいと思っているけど、実はその中に楽しさもどこかにあるよね。
楽しいをイメージするのが大切だよね。
ポジティブな言葉を発すると気持ちも変わるよね。
こういったこと、樺沢さんは、脳の働きの説明をもとに、解説してくれます。
苦しいとはどういうことなのか、そのとき脳の中では何が起きているのか。楽しいことを考えると脳はどうなるのか。
すると、自分が感じていた「苦しい」「楽しい」を、脳の中で起こっている現象として、客観的に見ることができます。言い方を変えれば、ちょっと乱暴ですが、自分の「苦しい」を、違うもう一人の自分が眺めている感じでしょうか。
だから、「苦しい」と感じていることが、実は大したことではないことが分かります。
いろいろな「処方箋」が紹介されていますが、読む人によって、それぞれツボにはまる部分が違うかもしれませんね。
私は、嫌いを好きに変えて人間関係を改善する、表現することで自分を癒す、ことなどが参考になりました。
2013-12-24
カテゴリー:医療と健康
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