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#307
1リットルの涙 難病と闘い続ける少女亜也の日記
木藤 亜也 幻冬舎 (2005)
ずいぶん昔に買った本ですが、なぜか読まずにそのまま忘れ去られていました。見てませんが、映画にもなったそうですね。
高校生だった亜也さんが、体の動きが鈍くなっていることに気づき、それがどんどんひどくなって学校生活にも支障を来すようになり、養護学校に転校し、学校生活を送りながらリハビリを続けますが、卒業後しばらくして体が動かせなくなります。
亜也さんは、病の進行の影響で記すこともできなくなるまで、そんな自らの姿を日記に記していました。
治療法の分からない難病。
この本の初版が1986年だそうですから、そろそろ良い治療法は見つかったでしょうか。
今まで普通に暮らしてきた女子高校生がどんどん病に冒されて体が不自由になっていったという事実は涙を誘います。
読み進めるうちにいたたまれない気持ちになりますが、しかし亜也さんは、最後まで、いつか治る、いや、いつか少しは良くなる、と思い続ける姿、そしていつもわずかでも持ち続けていた前向きな気持ちには、本を読んでいるこちらが逆に励まされます。
そして、家族が、友人が、病院や学校で世話をしてくれる人たちが、とても温かく接してくれる。
それが何よりも、亜也さんを支えてくれたのだと思いました。
読み終わると、なぜだか晴れやかな気持ちになりました。亜也さん、きっと幸せだったでしょう。
2013-12-26
カテゴリー:医療と健康/生き方
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