#4
南国・宮崎との縁
2011-5-31
鵜戸神宮
私のヨメさんの出身が宮崎市なので、宮崎について少し。
私が初めて宮崎に行ったのは大学生の時でした。当時私は長い休みになると日本各地を自転車で走り回ってました。
自転車を輪行袋という収納袋に詰めて、それを列車に持ち込んで、列車を降りた所から自転車で出発します。ある春休みに九州を一周を企てたのですが、その時に宮崎もそのルートに入っていました。その旅のスタートは鳥取県の米子から。そこから自転車で日本海沿いを下り、関門海峡を渡って九州を反時計回りにぐるっと回りました。宮崎県には鹿児島の大隅半島から入り、海沿いを北上しました。日南、宮崎、日向、延岡。延岡から内陸に入り、高千穂へ。そこからは先は阿蘇の方へ。
特に、日南海岸の鬼の洗濯板の辺りは、海の色なんか「水の色」ではなくて「空の色」に見えて、それがその時の自分には衝撃でした。水色よりも明るい水色。なんでこんな色してるんだろうって。その頃は沖縄にも海外にも行ったことがなかったから、それまでに見たことのない海の色だった。
その頃にはヨメさんには出会ってなかったから、まさか将来宮崎に何回も来ることになろうとは思いもしませんでしたね・・・
ここで、宮崎について私が気に入っているところ。
(1)何も無い。
いや、あるんですけど、見るところはいろいろと。野生の馬が生息する都井岬とか、飫肥の古い街並みとか、崖下に社がある鵜戸神宮とか、海の色がきれいな日南海岸とか、熱帯林の孤島を思わせる青島とか、神秘的な渓谷の高千穂峡とか。一番の名物の東国原さんはいなくなっちゃいましたけど。
ポイントでポツポツとそういう名所はあるけど、全国に名だたる名所とか・・・無いなあ。・・・だからかどうか分からないけど、あまり騒がしくないという気がする。
(2)言葉がわかる。
自分の親の郷里の米沢は、方言の訛りが強い。それはそれで独特で好きなのだけれど、子供の頃から多少なりとも慣れ親しんでいるにもかかわらず、未だに山形弁の会話の2〜3割引が分からないときがある。…ヨメは半分も分からないみたいだけど。
市内というせいもあるのかもしれないけれど、宮崎弁は訛りがさほど強くないので、私は宮崎弁の会話はおそらく9割以上分かると思います。たぶん。
(3)居心地がいい。
何も無い・・・というのにどこか通じているのかもしれませんが、何となく居心地がいい。気候も住んでる人も穏やかだし、あの空気感は表現し難い。
ところで、私の親の郷里である米沢は、実は宮崎県の高鍋という町と一つのつながりがあるのです。それは・・・
遡ること江戸時代、大きな財政難を抱えていた米沢藩の財政を倹約や産業育成などで見事に立て直した上杉鷹山。内村鑑三の著書「代表的日本人」の中に挙げられた一人で、ケネディ大統領も最も尊敬する日本の政治家としてその名を挙げたあの人ですね、鷹山公は高鍋藩の出身なんですね。(あとはウィキペディアでどうぞ。)
というわけで、米沢と埼玉と宮崎がトライアングルでつながったのです、自分の中では。不思議なものです。
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