#5
魂でつながった親子
2011-6-8
私とヨメの間には子供が一人います。二歳の女の子。里子。つまり、預かっている子供です。もうすぐ二歳になろうとする昨年の冬、うちにやってきました。我が家にこのチビさんが来るまでの顛末についてはヨメのブログにぽつぽつと書いてありますのでそちらをご覧になっていただくとして。
話は変わって、昨年、映画「うまれる」を夫婦で見ました。その中で、何組かの母子を順番に映したシーンで、正しい台詞は忘れてしまいましたが、たしかお母さんが「なんでお母さんのところに産まれたの?」と子供に聞くと、子供は「楽しそうだったから」とか、「お母さんが優しそうだったから」とか、そんな感じの返事をするシーンがありました。
そうだね、子供はお母さんを選んで生まれてくるんだよね、きっと。と、その時思いましたが、うちのチビさんは実の母が事情があってチビさんが生まれたときから育てられず、母の愛情を受けないまま育ってきたわけです、約2年弱。
ふと思いました。あの映画では子供はお母さんを選んで来たと言ってた、でもこのチビさんはこの世に出てくるのにどうして実の母を選んだのだろう?間違っちゃったのかな、私達夫婦の所へ来るのを見越して選んだのかな、それとも他の理由があるのかな?
ヨメさんは「血がつながっているかどうかは関係無いと思っている」なんて言っていた。そうだなあ、きっと私達夫婦とこのチビさんとは、もともと魂でつながっていたんだ。魂でつながった親子だ。何となく性格も似ているし。
でも、本当は、実の親が実の子を育てるのがいいに決まっているのです。
でも、育てられないなら、里親に預けたほうがいい。児童擁護施設で暮らす子供達には、子が里親に情が移っては困るという理由で、実親が子を里親の家庭に預けるのを拒むというケースが多いそうです。でも、本当は、子供は家庭で育った方がいいのです、子供の立場から考えたら。児童相談所の方はそんなふうに言ってました。
我が家に来たチビさんを、成人するまで育てることになりそうです。私達も、このチビさんを、「こういう大人になって欲しい」という親の理想願望に沿うように育てるのではなく、子供の立場で考えて、将来社会で自分の選んだ道を自分の判断で力強く歩めるような力を持つように育てたい、と常々思っているのです。
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