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#6

子どもと放射線


2011-6-19


 3月11日の福島第一原発事故以来、ヨメとチビを、ヨメの故郷の宮崎に疎開させてます。月に一週間くらいは戻ってきますが。


 世間がデマと決めつけたtwitterの情報は重宝しました。12日の爆発が起きてから、どんどん新しい情報が流れてきました。放射線汚染の風が関東に来たのは15日のこと。窓を開けず外に出ないようにとのことでした。県による空間放射線測定量を見ると、それまでは0.033μSv/時だったのが15日の11時には1.222μSv/時というとんでもない値が出たのです。
 twitterでは子どもだけでも疎開させろという声がどんどん流れてきました。片やテレビや新聞は「直ちに健康に影響は無い」などと寝ぼけたことを言っておりましたが、私たちは即座に決断しました。「チビは疎開させよう」と。

 子どもは放射線に対する感受性が強いらしいのです、それも子どもより幼児、幼児より乳児、乳児より胎児が。しかし、文部科学省は児童や生徒の被曝線量の上限を20mSv/年とするわ(通常1mSv/年、20mSv/年はドイツやアメリカの原発労働者に適用される最大線量に相当)、食品安全基準では飲み物がWHO基準で1Bq/Lに対し日本暫定はヨウ素で300Bq/L、食べ物がWHO基準で10Bq/kgに対し日本暫定はヨウ素で2000Bq/kgとするわ(いったい何カ月暫定を適用するのか)で、本当に狂ってます。

 今は空間放射線量が通常に戻ってますが、放射性物質は地面に落ちますから実は地面はその何倍もの高濃度。空間放射線量を測っているのは空中約20mくらいのようですが、子どもが遊ぶのは地面からたかだか数cm〜数十cm、大人より影響が大きいから、はっきり言って自治体が発表している空間放射線量もアテにならないのです。
 しかも政府が発表している被曝の話はあくまでも外部被曝についてで、もっとやっかいな内部被曝についてはほとんど無視。いまでも毎日のように福島第一原発から放射性物質が流れているのに、世間の人たちはもう大丈夫でしょと言わんばかりの無防備さ。情報操作の恐ろしさを感じます。

 ついでに、原発に関わる裏事情も分かってきました。御用学者は東電から巨額の研究費をもらっているとか、各テレビ局や新聞社も東電から巨額の広告費をもらっているから本当のことを言えないとか、テレビで出演者がうっかり原発への疑問を呈すればすぐ降板、東電から厚遇の接待を受けたり家族・親族・知り合いに東電関係者がいる議員が多い、などなど。

 今現在、鼻血・血豆・のどの渇きや痛み・慢性の下痢などの症状が見られる人が増えているようです。この症状はチェルノブイリ原発爆発で後々健康障害を起こした人たちにも被曝初期症状として見られたそうですから、おそらくあと数年したら、放射線によるもっと大きな健康被害の問題があちこちで噴出するでしょうが、おそらく政府は因果関係を認めないでしょう。


 宮崎への疎開なんて、そんな大げさなことをしなくても、もしかしたら何ともないかもしれない。しかし、もし仮に将来チビの健康に重大な支障があったらその時はもう遅い。
 取り返しがつかないし、悔やんでも悔やみきれない。想定できる範囲では、出来る限りの対策はしよう、そう決めました。でも、こんな状態、いつまで続くのだろうか・・・



カテゴリー:こどもとともに原発


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