#67
誠仁先生
2012-12-4
わりと私、前から沖縄の音楽が好きではありましたが。
登川誠仁さんのことを知ったのはつい数年前ではありましたが、誠仁さんは沖縄歌謡界の重鎮だとのことで、沖縄歌謡には名だたるベテランが多くいらっしゃる中で、この人はどんな人だろうかとDVDを見たことがありましたが、これがなかなかいいものでした。
でもそのときの映像が御齢70半ば。
興味がありつつも、そんな高齢の歌手を今後この目で見ることも無かろうと思っていましたが、先日ユーロスペースに行ったときにもらったチラシの束の中に入っていた一枚のチラシ。
それは登川誠仁さんと、同じく沖縄歌謡界の大物、大城美佐子さんとのデュエット講演。
「2大トップスター夢の競演」ですよ。チラシにこんなフレーズ書かれちゃったら、行くしかないでしょ。
誠仁さん、とてもおちゃめな方です。
御齢80。曲間のMCでの76歳大城さんとのおしゃべりは、ご近所さんの立ち話のよう。
しかし。その二人が演奏を始めるとこれがすごい。歌声に艶あり、演奏にキレあり、そして大人の余裕ありで圧倒。
歌い始めると我が道をゆくかのような登川さんのうたと演奏に、大城さんはぴったり寄り添い、安定感を感じさせます。
さすがにこのお齢ですから夜のライブは堪えます。
普段登川さんはこの時間は就寝の時間らしく、最後の方は「眠い」を連発してましたが、たまにトチったりりするものの(それも演出のうち?)それも笑いを誘いながら心地よい素敵なうたと演奏を聴かせてもらいました。
こういう音楽は、昼間にお酒飲みながらゆったりした気分で聴きたいですね。
(追記)
登川誠仁さんは、2013年3月19日に亡くなられました。ご冥福をお祈りいたします。
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