#97
経産省前テントの危機
2013-4-14
脱原発活動のシンボルともいえる経産省前テント。
官邸前抗議の帰りにはよく立ち寄りましたが、その経産省前テントに危機が!
経産省の敷地内の一角に構えたテントでは、脱原発の情報の提供や交換、それらに関わる人たちの交流の場として長らく活躍してきました。
民主党野田政権時代に当時の経産相であった枝野さんが自主的な退去を求めましたがテント側は拒否、枝野さんはそれ以上のことはせずテントの存在は黙認されてきました。
しかし、自民党安倍政権に移り再びその存続が危ぶまれてきましたが、ここに来てついに法的措置に踏み切りました。↓
(PC版では拡大して見ることができます)
4月9日東京新聞
テント側は記者会見を行ない、撤退を拒否。
4月10日東京新聞
いやいや、ついにこの日が来たか・・・と思いましたが。
ちょっと心配になり、2日前に見に行ってきました。
とりあえず今のところいつも通りでほっとしましたが、今後の国の対応には注視しなければなりません。
経産省は「歩行者らの通行を阻害する事態が発生している」と言っているようですが、そんなふうに見えたことは一度もありませんね。
不法占拠といいますが、本来法律は国民を守るためにあるのではないでしょうか。本末転倒もいいところ、とイヤミの一つも言いたくなります。
テント広場で活動している人たちは全く普通の市民であり、危険な原発を無くしたい、今だ事故が収束していない福島の現状を何とかしたい、という思いで動いている人たちです。
こういう人たちを訴えるというのですから尋常ではありません。
テントでおばあちゃんからこんな手作りのチラシをもらいました。
ところで、裏面の地図をみてふと思いました。
福島第一原発事故の際には一夜にして大量の放射性物質が関東に到達しましたが、私のカミさんとムスメが暮らしている宮崎。九州電力管内の玄海・川内よりも、四国電力管内伊方、そしてこれから造ろうとしている中国電力管内の上関の方が実は危険なのではないか、と。
で、文科省で公表されているSPEEDI文科省で公表されている伊方のSPEEDIを見てましたが・・・
→原子力規制委員会のSPEEDIのページ
原発から約10km圏内のデータのみ。
福島第一原発事故の時は放射性物質は関東まで飛んできましたよ、こんなものはアテになりませんね。
で、ネットで調べてみましたら、福島第一原発事故のデータを受けてシュミレーションしたものがありました。
→E-wave Tokyo ERI版SPEEDIによる 原発事故時の影響範囲推定 伊方原発(主要風向)
もろ大分と宮崎の県境に来てますね。その南はこの図では見えませんが、内陸の山を越えずに海沿いの平野を南下することは充分考えられます。
もちろんこのシュミレーションが正しいかどうかは分かりませんが、仮に大事故があってこのシュミレーションどおりには絶対ならないと言い切れるでしょうか。
規制委員会だって、10km圏内のことしか分からないからあれしか出していないわけです(あるいは分かっていても出す気が無いのかもしれませんが)。
他の原発についても同様に、その周辺の地域だけでなく、予想もしない地域にまで影響が及ぶ可能性というのは充分考えられます。
浜岡や東海第二なんかが大きな事故に見舞われたら、運が悪ければ首都圏直撃。
だから、違う地方の原発のことは自分の住むところは関係ない、ということではありません。これは全国的な問題。
いやいや、恐ろしいですね。
それはともかく、日本の行政の中心に存在することで大きな意味を持つ経産省前テント。何があっても皆で支えなくては、と改めて思いました。
二度と事故を起こさないためにも。
カテゴリー:原発
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