#110

2013-7-25

　パソコンにたまった写真データを整理していましたら、こんな写真が出てきました。

　これ、山手線の車内です。どこか、様子がヘンですね。車内が暗いですね。

　車内灯が消えてます。
　でも、事故ではありません。普通に運行されていました。確か秋葉原駅に停車したところかな？

　これを撮ったのは2011年４月１２日。



　思い出された方もいらっしゃるでしょう。

　東日本大震災により福島第一原発事故発生。その後東日本では、福島第一・第二・女川などの原発停止や、他の火力・水力発電所・送電設備等の地震での被害による電力不足が予想されたために計画停電が行われました。

　そして鉄道も例外無く、計画停電により運行本数が削減され、駅構内の照明は約半分が消灯され、エスカレーターもストップ。

　運行された鉄道車輛も、この写真のように、何本かに一本は車内灯が消灯されているか、他の列車も車内灯の半分が消灯されるなどして走行してました。

　あの天下の山手線が車内灯を消灯して走るこんな姿は、おそらく今後、ほとんど見られることもないでしょう。



　この４月１２日、２３基の原発が稼働してました。

　そして今現在、稼働している原発は大飯原発３・４号機の２基のみ。



　なのに、街は明るい。

　駅のエスカレーターも全て動いているし、照明もほとんど点灯していてる。


　今日も電車に乗り、仕事のためはるばる埼玉から神奈川まで片道３時間を往復してきましたが、車輛の冷房があまりにも効きすぎて、寒くて寒くて、帰りの駅を降りたら冷えきって軽い頭痛がしてました。

　あの、２年前の、気持悪いくらい統制された節電ムードは、どこへ行ってしまったのでしょう。



　もう、原発なんか無くても、やっていけますよ。これからの日本。




カテゴリー：原発