#156
映画「空と海のあいだ」に映し出される宮崎の空気感
2015-1-24
去年から地元紙でよく取り上げられていたので気になっていたのですよ、この映画。
「オール宮崎ロケ」って触れ込みなもんで、最初は観光PR用の企画ものか?とも思いましたが、どうもそうでは無いらしく。
まあ、ちょっと興味本位で観にいってきました。
介護福祉の専門学校に通う女の子が、自分のこれからのことに悩みながら、仲の良い仲間たちや、知り合いになったカメラマン、そして介護実習を通して出会う人たちとのふれ合いの中で、自分の中でいろいろ葛藤しながらも自分を見つけ出してゆくというストーリー。
コミカルでちょっと気恥ずかしく、出演するのは今時の子たちですが、その人情味あふれる物語には何となく昭和な香りが。
映画が始まって最初はそのストーリーの起伏の無さに、この流れでコレ、大丈夫か?と思っていましたが・・・
やられました。
いつの間にか私はその物語に引き込まれ、うかつにも最後は目頭が熱くなってしまったのでありました(;-_-;)
若い子たちにはこれから生きるための何らかのヒントが得られるかもしれません。中年の域に足を突っ込んだ私が見ても元気づけられるところがありました。
物語としては特に宮崎ではなくてもよさそうですが、監督さんによると宮崎で見た風景から長年の構想が花開き物語が出来上がったようなので、この映画の雰囲気はやはり宮崎ならではなのかもしれません。
強い日差しとともに青い海や空はきれいにスクリーンに映え、穏やかな空気に包まれていました。会話はほとんど宮崎弁(でも多分宮崎の人でなくてもほとんど理解できるでしょう)、自分の住まいのご近所の見慣れた風景を映画で観ると、自分の知らないどこか遠い地の風景にも見えて、不思議なもんです。
見終わって外に出たら、頭の片隅に映画のシーンが残照のようにしばらく残っていて、心地よい涼しげな風が体の中を抜けていくように感じました。
今年全国公開するようなので、よろしかったらぜひ見てみてください。
→「空と海のあいだ」オフィシャルサイト
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